告白/三田九郎
 
ないけど。

だから、そういう

決まりきったあり方

ありふれているもの、こと

そういうものから逃れたい

そういう気持ちがあるわけですよ

だから詩を書いたりするんだな。

だけど、やっぱりね、

難しいんだよね、

これは。

自分で書くということは、

自分がどれだけそこから逃れられるか

僕自身が、僕という器を叩き壊して、

自分というもののあり方から飛び出して書けるか

ってことになるんだけど、

やっぱりね、

決まりきったものになっちゃうのね、

できあがったものを見ると。

これのどこが自由なんだろうって思
[次のページ]
戻る   Point(3)