告白/三田九郎
ないけど。
だから、そういう
決まりきったあり方
ありふれているもの、こと
そういうものから逃れたい
そういう気持ちがあるわけですよ
だから詩を書いたりするんだな。
だけど、やっぱりね、
難しいんだよね、
これは。
自分で書くということは、
自分がどれだけそこから逃れられるか
僕自身が、僕という器を叩き壊して、
自分というもののあり方から飛び出して書けるか
ってことになるんだけど、
やっぱりね、
決まりきったものになっちゃうのね、
できあがったものを見ると。
これのどこが自由なんだろうって思
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