告白/三田九郎
て思うんですよ。
もう、目を覆ってしまいたくものばっかり。
本当の本当に
自由に書いていいんだ、
逃げてみろ、
書いてみろ、
叩き壊せ、
飛び出せ、
いくら言ったって
念じたってできないんだな、これが。
書いたものを見返すと、
いたっていなくたっていいような
つまらない人間そのものじゃないかと。
自分というもの、
自由を求めるということ、
その限界をすごく感じますね。
ただ、その限界と向き合っているときというのは、
不快だし、苦しいけど、
それでいて恍惚感があるんです。
心底ぞくぞくするような種類の快感っていうのは、
ネガティブなもののうちにあるんじゃないか
そう思ってしまうくらいで。
だから書くのってやめられない、
僕にとってそういうものなんですよね、
詩って。
戻る 編 削 Point(3)