遺書にはならない足跡 2/セグメント
 
見付けたこと、音楽を聴く喜びを取り戻したこと、艦隊これくしょんというオンラインゲームが楽しいこと、紅茶を淹れる習慣を取り戻したこと、そして、友人の優しさに触れたこと。
 この約半年の間、私は日記も小説も書かなかった。書けなかった。ツイッターのアカウントは合計四個持っており、主に使っているのは二個だが、この作品の筆名である、セグメントのツイッターは、死にたい気持ちで、日々、埋まって行った。
 私は、三ヵ月間、派遣社員として仕事をした。それは、週三日で時短勤務の契約で、職種は、かねてより私が希望していた経理事務だった。だが、週三日の仕事をするという判断は、ほとんど私の独断によるものだった。つまり、
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