遺書にはならない足跡 2/セグメント
は疲れてしまい、私と距離を置くことにした。こういうことではないだろうか。
私は、彼を原因にして死ぬところまで、一時期、追い詰められた。遺書を送ろうと思ったほどである。だが、それはなんと子供じみた当て付けであろうか。そう考える私は今だから存在している。当時、と言っても数ヵ月前の出来事だが、私は心底から彼を原因にして自殺をするところだったのだ。
先日、父の友人と会ったのだが、彼はこう言った。他人は自分に無責任だと。前記した、やり取りのうまく行かなくなった友人の話をしたわけではないが。本当に自分のことを思って発言してくれている場合もあるが、同時、それはお節介になっていたりもするのだと、父の友人は
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)