遺書にはならない足跡 2/セグメント
してほしいと粘ったのだ。そうしたら、上記の言葉を言われた次第だ。別の薬で様子を見て、駄目だったら次回にコントミンを処方するとは言われたのだが、私はどうしてもその日に処方してほしかった。思えば、不安が強すぎる余りに固執していたのかもしれない。だが、呆れたように言う医者の言葉と、次回来院日までに、またわけの分からない状態に陥ったらどうしようという絶望にまみれて、帰り道を歩いた。
絶望と聞くと大袈裟かもしれないが、精神状態というのは本当に恐ろしい。医者の言葉と態度、そしてコントミンを処方されなかったという結果、今日から次回の来院日まで普通でいられるかどうかという強い不安、これらで私の頭と心は溢れん
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)