遺書にはならない足跡 2/セグメント
 
に私は落ち込み、帰りの駅のホームで自殺を考えたほどだった。その日、私は頓服用にコントミンという薬がほしかったので、その旨を伝えたのだが、別の医者に、コントミンを服用すると非常に眠たくなるということを伝えていたせいか、その医者は、私にコントミンは強すぎると判断したらしく、処方はしないと言われたのだ。
 だが、この頃の私は、情緒不安定になることが多く、頭の中が得体の知れない感情で一杯になってしまうことがあった。そういう時、どうしたらいいか分からず、自分が何をするか恐ろしくて仕方なかった。それなので、眠ってしまえる、コントミンは絶対に必要だし、処方されずに帰ったら、またひどく不安になると思い、処方して
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