遺書にはならない足跡 2/セグメント
などもそうだ。言い方は乱暴だが、お前に何が分かる、と思ってしまう。勿論、それらが自分を見捨てることへの抑止力に繋がっているのであれば何よりだが。
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私は初め、医者に自分のことを話すことにも抵抗があった。今の病院ではない、別の病院の医者に、通勤時の満員電車がつらいと言ったら、そんなのは誰でもそうだからと返され、じゃあ一体、何を話したらいいのだろうと悲しくなった。私が抱えている悩みや苦悩は、誰しもに有り得ることで、それに捉われて悲観的になり、挙げ句、それをストレスとして認識し、日常生活に支障をきたし、通院を始めた私自身をどこへ持って行けばいいのか分からなくなったのだ。私の悩みやスト
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