遺書にはならない足跡 2/セグメント
 
、すれ違う人にも怯え、買い物もままならなかったが、こうして書いてみると、その頃よりは不安感なども大分、軽減されたようだ。良かった。通院することすら苦痛だったのだ。人とすれ違う瞬間が怖くて仕方なく、電車も怖かった。元々、人の視線などを気にしやすい面はあるが、あの時は異常だったと、今、振り返って思う。
 今後、どうなって行くかは私にも誰にも分からないが、こうして症状が緩和することもあるのだということを身を以て知った。去年の八月下旬のように、逆もあるわけだが。だからと言って、必要以上に様々なことを気にし、落ち込んでいても始まらない。この文章が、どれだけの人の目に触れているか分からないが、もしも今、つら
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