遺書にはならない足跡 2/セグメント
とは、母に対する裏切りのように思えて、素直にその言葉を受けることが出来なかった。また、前記したように、私は母が怖かったのかもしれない。母に少しでも嫌われることが。この辺りは、最近、友人によって、母親からの洗脳があって今の生活に支障が出ているのかもしれないと指摘されている。これに関しても、後述するかもしれない。
父と連絡を取り、幾度か会いに行く内、私は父が好きなのだと自覚した。勿論、家族愛としてだ。それまで、私は自覚するほど父への好意を覚えていなかったのかもしれない。家族として当たり前に同じ家にいて、近くにいて。いなくなって初めて、父の優しさやあたたかさを思い出したのかもしれない。薄情な話だろう
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