遺書にはならない足跡 2/セグメント
 
スカイプを通じて友人としていて、とても楽しい時間を過ごしていたはずなのに、急に亡くなった父に会いたくなってしまい、死にたくなり、泣いてしまう時もある。
 私は小説家になりたい為、簡単に死ぬわけにはいかないのだが、死にたいという気持ちの引き金は軽く、唐突に、簡単に引くことが出来る。マンションに住んでいるのだが、ベランダから飛び降りたくなる時も多々、ある。駅のホームの端から端を、うろうろとした時もあった。
 自殺をしたくならない人間は、果たしているのだろうか? 私は最近、友人に勧められ、「死にたい」「生きたい」――の間に何があった? という本を読み進めているのだが、似たようなことがそこに書かれてい
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