C'est .... à moi./AquArium
のなか歩いた日も
ひと月まえのこと
もう
薄暗い空が早くて
差し込む光も見えないまま
夜を連れてくる
息を吸う間もないくらいに
朝が迎えにくるけど
変わらない景色に
胸を撫で下ろしたり
意味もなく涙が零れたりしています
足音だけで分かる
胸がきゅうと泣くのに
気づいて欲しいことに気づいてしまって
笑いあえなくなる
もう完全に引き返せなくて
肌寒さが教える
眠れない理由や
ぎこちない距離のわけを
蝉の声が聞こえなくて
暑いですねと
間を繋ぐ術をなくしてく
程よく混み合った中央線
触れるか、触れないか
その曖昧さが
撫でる感触に記憶だけ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)