C'est .... à moi./AquArium
 
だけ鮮やかで
いま、
驚くほど不快な満員電車に揺られている

探してみる
やさしい声を
誰も気づかないような微かな叫びを
居場所を確保するための
愚かな歩みだとしても

言い訳を必死で考える
たいして欲しくないものを
せがんでは
湧き上がる愛しさに
泥を塗ってしまう

何度もかき消そうとした
けれど



けれど、



目に映るのはどうしたってあなたで
秋空の下求めているのは
その柔らかい温もりだった

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