女になるということ/salco
 
た体表に出て来ようとする、
得体の知れない成長の証に不満を言ってみる
 変なわたし。

大きさ以外は赤ん坊の頃から保持されて来た、
体が突然変化し始めたことに
驚きと不安を感じる
女への準備と言われても
女がどういうものかも判らず
あずかり知らぬ所でスイッチが入り
体が勝手に女になって行く
意思によらず体が勝手に始動して
大人の生々しさへ膨らみ始める
その不気味さに戸惑いもする

そしてある日、
脱いだテニス・スコートが
鮮血にぬらぬらと染まっているのを見た
跳ね回った一日が終わり、
誰もいない夕暮れ時の部屋で
まるで鬼ごっこの鬼に触れられたように
次々と
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