街角で簡潔に詰め込んだ食事のあとで/ホロウ・シカエルボク
 
ャンキーはなにもかもシリンダーで吸い取る
どうだ、二人の目の落ち窪みようは
カテゴリなんか必要ないくらいよく似ているじゃないか


潰れたオープンカフェの廃墟で
コーヒーメーカーのフィルターを覗いたら
悪霊のような色になった
粉が世界を憎んでいた
ごみ箱にもいけない死体は
これからどんな闇を漂うのだろう
臭いも掻き消えてしまったあとには
誰がそいつの死後のうごめきに気付いてやれるのだろう?


風紀の乱れた公園で
酔っ払いの立ち小便に育まれたマーガレット狂い咲き
蜜を吸う蜂が顔をしかめた
「おい、こいつはどうしようもなく悪い土壌で育ってる」
公園にはもう蜂はこ
[次のページ]
戻る   Point(7)