街角で簡潔に詰め込んだ食事のあとで/ホロウ・シカエルボク
 




サンデーバザールのあと
あらしが何度か通りすぎ
片腕の乞食が食いっぱぐれ
捨て猫みたいに骨と皮だけになって


水気で頬をいっぱいに膨らませた雲は
策略的なハンターの目つきをしてる
背広姿の男達が地下鉄に運命を飲み込まれるから
入口にはいつも
いま空にあるのとよく似た雲がむざむざと揺れている


ウィラブユー
オールニーディズラブ
ロックンロールの本質が愛ではないことが
いまの彼らになら分かるだろう
野良犬の臭いがずっとする繁華街
誰も知らない詩人とジャンキーが
難しい本を見ながら話し込んでいる
詩人はなんでも自分の話しに変えたがり
ジャン
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