dialog/紅月
う)
野をかけるうちに皮膚がうたわれてゆく
さみだれが喉をみたしてゆく
なだらかな均衡を窪ませるもの
Konjiki/の、ここに、
how, howl, そのうつわへ
鈴のような作為が溜まってゆく
弁解の、(蜃気楼、)
打算としてのオルカがたわむる、花々の牽く軌道に
どこまでも/たがう、ここは、
(陸地なのだった、夏の、)
呼ばうさきに罫線の吐露をほどこす
追われる文明を、聴かない、標さない、(howl,)
踏絵/群れの隠喩としての軟水が足指をくぐる
(告白するために分かたれたひとの墓碑銘)
けっしてうたわれてはいけない
それが大昔からの掟だった、
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