ジョーイ/ホロウ・シカエルボク
の
いろんな感想を口にした
きみはとりあえず
自分が嫌われていないことは知ることが出来た
いつまで経っても動くことも話すことも出来なかったので
きみはいつしかそうしようと思うことを止めた
ときどき思い出したように
動こうとしてみることもあったけれど
きみはまるで結果を出すことが出来なかった
そのうちきみはこれはこういうものなのだということを理解した
もう自分にはそれらは必要がないのだと
きみはいつもまわりのことに耳を澄ませていたから
いま、どこ、いつということはいつもきちんと把握していた
そして頭の中でいろいろなことを考えていた
父親のこと、母親のこと、ロザリー
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