ジョーイ/ホロウ・シカエルボク
められていった、きみは全身に焼けるような熱さを感じ、それからぼーっとし、ものがだんだんはっきり見えなくなっていった(きみはそれをはじめ夜が来たせいだと思った)…それから次第に身体に力が入らなくなり、きみはナイフを持ったまま長いこと動きを止め、朝の訪れとともに床にくず折れた、それからぴくりとも動かなかった、きみのことを探している人たちがほどなく階段を上って来た、そして小さな悲鳴を上げた、なんてことだ…とつぶやくのが聞こえた、彼はきみに応急処置をしてから電話を探しに行った、少ししてきみは病院に運ばれ、危ういところで持ち直した、失った血が再び生成されてようやく身体中を満たしたとき、きみは眠りから覚めた、
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