呟き 詩と世界の等価性のことなど/るか
 
ルな生活、人生そのもののなかに、体験さるべき何らかの真理=ポエジーのようなものを求めていたからに他ならない。いうまでもなく芸術は、フィクションの形式で真実を経験可能なものとする技術と考えられていた。シェイクスピアの頃から既にそうであるし、おそらく、あのソフォクレスのギリシアにおいて既にそうであったろう。この点においては、自由詩と和歌俳諧の区別もまたありえない。


真理もしくはポエジーの経験、獲得を人の生の目的と措く場合に、リアルな生も詩も、そのための装置として等しくなる。


余談だが神山睦美は最近、フーコー、アレント、吉本隆明を引きながら、死からの視線なるものについて書いているが、
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