夜のぬかるみの中で不十分な手入れの銃を構えている/ホロウ・シカエルボク
の隣に付け足されているかもしれない
降ったって晴れたってべつに構わないんだけど
なあ、降ったって晴れたって俺はべつに構わないんだけどさ
平日の夜だっていうのに昨夜はずいぶんあちこちで飲み会があったらしく
午前様を過ぎてから浮かれたやつらの声が表通りを騒がせていた
特別眠っていたわけでもないが俺はそのたびに寝床で寝返りを打って
やつらが今感じている幸せにいったいどれぐらいの価値があるのだろうかと考えていたものさ
今夜は昨夜に比べたら表通りは閑散としている
もう少し遅い時間になったらどうなるか分からないけど
いつぞやの眠りに比べたら最近は随分
いろんな夢が眠りの中を
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