萩尾望都私論その8 私の赤い星4「生むヨダカ」/佐々宝砂
 
とともに逃げ、エルグの元にゆくが、今度はセイが火星人研究局にとらえられてしまう。

セイを追って地球に降り立ったクロバとヨダカは、ラバーバという中東の富豪(男)の元に身を寄せる。ラバーバは無口で自分の心を隠すことに長けているだけでなく人の表情を読むのがうまく、常に沈着冷静だ。マンガに描き込まれてはいないけれど、たぶんクロバとラバーバは気が合わない、と思う。地球人のくせに心が読みにくくて、何を考えているかわからん存在など、クロバは気にいらんだろう。しかしヨダカは、なぜかラバーバにひかれる。ラバーバも、なぜかヨダカと気が合うなと自覚する。ラバーバとヨダカは、すでにこの時点でカップルなのであり、この
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