萩尾望都私論その8 私の赤い星4「生むヨダカ」/佐々宝砂
この時はまだ男であるヨダカがやがて妻となり母となる姿の伏線がひかれている。
ラバーバは二人に協力し、セイの養父だった徳永博士の居所をつきとめる。徳永博士はセイを失った悲しみに身を持ち崩し、幻覚剤の中毒者となっており、ヨダカが話しかけたとたん歯に仕込んだ青酸カリで自殺を図る。ヨダカは死に瀕した徳永博士の心を読み取ろうとして、そのまま意識を失う(死者の心を読んでいると、時々そういうことがあるという設定)。クロバは、ヨダカの意識を取り戻すことは難しく、それができるのは火星人の長・百黒老かセイではないかと言う。
そのころセイは、火星人研究局から地球のESP研究所のあるロビンソン島に送られ、超能
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