あなたの乳房を揉みしだきたかった/do_pi_can
ら胸元へと流れるなだらかなラインを
想念で辿り,辿り,
あなたの乳首と乳房を思い描いたのだ。
また,こんな事もあった
名古屋から在来線で大阪へと帰る道すがら
思わず知らず
下車してしまった米原の駅
乾燥した冷たい風が
ホームのベンチに座る私の耳元を突き刺して通る中
自分が何であったかを忘れてしまいたくなった。
琵琶湖の南端を通って京都に抜ける筈の人間なのに
湖北の風に引かれて,
想いは福井を抜け,日本海へと向った。
そして,
いつか見た冬の荒い波に
頬擦りする事を夢見始めていた。
夜は,おかまいなしに時計の針を進め
いつ来るとも知れぬ電車の
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