あなたの乳房を揉みしだきたかった/do_pi_can
 
車の時刻表の空白に,
ホームの端の裸電球が
テラテラと,混ざりこんでいった。

その鼻白んだ空間に
何ものにもなれない,なりたくもない自分の
ふがいなさを投影した時,
あなたの白いうなじから胸へと雪崩れる曲線を
想起した。
そして,そこから続く優しい乳房のふくらみと乳首の固さを思ったのだ。

そうだ,
わたしは,その時こそ,
あなたの,その乳房を揉みしだきたかった。

そこに詰められた
あなたの優しい柔らかさを
この手に,両の手に
感じたかった。


いつも,いきなりやって来る
あてどない想いの連続に
終止符を打つために。

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