夜でも どうでもいい話/佐々宝砂
 
えなきゃならない。軌道修正が無駄だとわかったり、もしかしたら私にとって正しい方向なのだとわかったりしたら、好みでない方角にも進んでいかなきゃならない。それでも進めるのならまだましで、書いても書いても同じところに停滞していて、進むべき方角がさっぱりわからないとき、私には、そんなときがいちばんつらい。停まってるくらいなら、下降したほうがマシだと思う。冗談ではなく真面目な話だ。

私はいま、超弩級スランプなのに毎日ひいこら何かを書いている。進んでる気はぜんぜんしないけど、なんとなく下降している気がする(笑)。しかしまだ下降が足りない。飛ぶような気分で詩を書けるとしたらそれがなにより幸せ(否、快感)だ
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