喚く死の影のエコー/ホロウ・シカエルボク
には哀しみのようである、そのさま…そんなものを見てはいけない、と、両親のように目隠しをしようとする誰か…だけど、なあ、聞いてくれ、人生の終わりは良識の範疇にはないんだ、人生の終わりは…それが断ち切られるようなもののときには、余計だ…生きる資格が問われている気がする、なあ、生きる資格が問われている気がするんだ、この俺の目の前にもしも死と生が同時に突きつけられたとき、そのときどちらでも選べそうな気分であったとしたら…俺はどちらを選択するだろう、俺はどちらを…どちらでも選べる気がする、どちらでも選べる気がするんだ、俺は、迷いもなくどちらかを選択するだろう、でもどちらだ…それはその時になってみないと分から
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