喚く死の影のエコー/ホロウ・シカエルボク
 
き、いろいろな角度からそれを見つめているだろう…俺はそれと同じ事をやっているのさ、つまり全体像を完成させるために、あまり見えない場所に目をやることが必要なんだ…俺の目の中で今日、何人の人間が死んだのだろう、考えうる限りのやり方で…もうとっくに存在していないはずのそいつら、その記録はタイトルがつけられ、動画共有サイトにアップロードされ、高評価を受けたり、こき下ろされたり、いままでに再生された回数が表示されたりしながら世界中の人間に共有されている。そして各々の感想がコメント欄でコメントされている、拡散される死、拡散される脳漿、拡散される肉片、拡散される狂気、あるいは正気…時には喜びのようであり、時には
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