松島やと猫語とパクリとボルヘスと/佐々宝砂
谷山浩子とのつながりが深いマンガ、矢野健太郎作『ネコじゃないモン!』(ヤングジャンプ掲載)あたりが代表か。
オタク的なものが徐々に認知され、猫耳も猫しっぽも単なる変態プレイの一種となった現在、猫語もすでに単なる変態プレイのひとつと化している。猫語のでてくる小説・映画・マンガのたぐいは、いちいち調べる気にはならないほどたくさんある。いまさら猫語ねえ、昔はそんなもの使った覚えがあるけど(遠い目)……ってなもんだ。猫語で詩・短歌・俳句を書いた人も、おそらくいるだろうと思う。推測だが、絶対いると思う。猫語オンリーの詩集・歌集・句集を作ったひとは、まだいないかもしれない。しかしそのうち出てくるだろう。
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