目の前で起こる亡霊のダンシングはみんな過去のこと(月曜の深夜二時からの詩)/ホロウ・シカエルボク
それを口にすることはない、死んだ奴のために言葉はあってはいけないからだ、少なくともおれはそう思っている…亡霊たちは消えた、胞子が飛ぶように消えた、もうきっと咲くことはないだろう種なのに、どうして?おれは鼻を鳴らす、キニイラネエ、アアイウヤリカタハ…おれはもう一度氷をカップに落とし、茶を飲み、氷を齧る、見たくもないものも見たいと思いながらずっと書いてきたけれど、本当は見たくもないもののほうがこの世にはずっと多いのだ、それはおれを時々ひどく憂鬱な気分にさせる、だがその反面、だからこそ書こうという気にもさせるのさ、おれは真っ当な言葉を書きたい、それが綺麗か汚いかなんて考え込む前に、真っ当な言葉が消えてし
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