目の前で起こる亡霊のダンシングはみんな過去のこと(月曜の深夜二時からの詩)/ホロウ・シカエルボク
エヨ、オレニドウコウスルコトナンテデキネエンダ、とおれはそいつらに怒鳴る、亡霊たちがピクリとしてのたうつのを止める、彼らは爛れた身体でひどい苦労をして起き上がりおれのほうに歩いてくる、おれの顔を覗きこみ…かれらの眼下の奥にある小さい目は、それでもなにがしかの思いを語ろうとしている、でもおれはシラネエヨと言う、だって実際問題、すでに死んぢまってるやつらにどんなことを言ってやればいい?すでに死んだ者の為に気の利いた言葉なんか喋る気にはならないよ、シラネエヨとおれは言う、やつらの小さな目がもどかしさから来る怒りを語り…なにかを伝えようとするなら死ぬことなんか選んじゃいけないんだ、とおれは思う、だけどそれ
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)