世界との闘争ーーー詩についてーーー/yamadahifumi
詩集(詩集にこの詩は載っていない。それで。) に挟んだ、何年か前の僕の気持ちもよくわかる。そしてこの詩を眺める今の僕は当時の僕と、それほど異なった位置にいる訳ではない。
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吉本隆明は日本のプロ詩人として、吉増剛造、谷川俊太郎、田村隆一の三人を上げた。僕はこの三人にまど・みちおを加えても良いと思う。彼らの詩の特徴は吉本の語った通り、言葉が生命に染み込んでいる度合いだ。当たり前の事だが、詩人の詩というものには、どうあがいてもその詩人の血肉が染み込んでいなければならない。そしてそれをできているのは、おそらく最近では上記の四人なのだろう。・・・我々の周
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