まぼろしの亡骸/ホロウ・シカエルボク
 
したことを意識的に行うのにとてもいい入口になる…理解は求めない、別にそんなことして欲しいわけじゃない


子猫の死体を拾って、コーヒーハウスの廃墟まで歩いた、埃が積もったカウンターの上に子猫を置き、16時間連続で撮影出来るデジタルカメラをセットして腐敗していく様を撮った―拾い上げたときにはそれはすでに始まっていたから、上手くいけば骨に変わるところまでは見ることが出来るかもしれないと思って…俺はカメラをなるべく目立たないようにカモフラージュして、廃墟を出た…もっとも、この場所はあまり知られてはいないところだし、もしも見つけられても進入口を見つけるのは一苦労だ、だから、そんなことをしようと思っ
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