喀血するリリックの落ち窪んだベイビー/ホロウ・シカエルボク
 
きることすら出来はしないじゃないか…猫が餌箱を漁っている、あいつは一日中腹をすかせている、満たされた腹はパンパンに膨らんで、ああそれはどこかで見たことがある、ああそれはどこかで感じたことがある、そんな言葉がこの羅列のどこかにあった、その中に詰まっているのはきっとキャットフードと猫草だ、俺の中に詰まっているものもきっとそれと似たようなものだ、生きた内臓の臭いを言葉にしたい、生きた内臓の臭いをここに焼き付けてみたい、俺は悪趣味なんかじゃないぜ、お前はもがいたことがないのかい、ウンザリするような気分を味わったことがないのかい…?俺がスピードに食われるとき、きっと俺はどす黒い血を吐いて息絶えるだろう―例え
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