喀血するリリックの落ち窪んだベイビー/ホロウ・シカエルボク
、やつらの目を潰せ、そんなものは必要ない、俺は光について考える、眩しい光のことをこれ見よがしに歌う奴ら…光は、暗闇の中で目を凝らして見つけるものだ、眩しい光の中では、暗闇のなかよりも見落としてしまうものが多い―なあ、ベイビー、もしも名前をつけることが出来るなら、俺は見世物で終わりたい、俺の詩は、俺の言葉は、見世物になって終わって欲しい、人は見世物を忘れることはない、すべてを曝せる場所こそが本当はきっと美しいのだ、臆病な詩人たちが今日も、そこを避けて美しい言葉だけで愚にもつかないものを綴っている、悪いとは言わないよ、だけどそんなところに血流が生まれることはない、居心地の悪い温もりがなければ人は生きる
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