喀血するリリックの落ち窪んだベイビー/ホロウ・シカエルボク
羅列がどこへ向かうのか俺には判らない、この羅列が、どんなことを語ろうとしているのか―だけど、認識することが理解のすべてではない、だから俺はそれについて考える気がない、どこまでスピードについてゆけるのか?どんなことをすれば、スピードのままで言葉は詩に変わるのか?俺は本当はおそらくその答えを知っているのだ、ただそれは変換する必要がないものなのだ、真理は、差し出されるべきではない、そうだろ、真理は決して差し出されていいようなものではない、それは細胞の中の核のようなものだ、差し出したところですべては終わってしまう…雨を切る鉄の魚たち、こんな時間になっても泳ぐことをやめない、きっとやつらの目が光るせいだ、や
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)