僕の欠片/Tシャツ
が伝わった。
アメリカの免疫生物学者だったかな。はげたおっちゃんが言っていた。「ときに人間は永遠の命を願うことがあります。しかし、それに何の意味があるのでしょうか?永遠の時間は人間を本質からゆっくりと変化させていき、やがて別の人間にしてしまう。私は死んだとしても、誰かの中で生きていきます。そうでしょう?永遠の命はいらないんです。それでいいんです。」僕は彼の言いたいことが分かる。僕の考えや思想は、そのほとんどが誰かから授かったもの。両親、友人、本、詩、音楽、絵、写真いっぱいのものから、僕は出来上がった。
僕が人間は悲しいなって思うのは、伝わらないこと。人間は一つに合体できない。僕の体
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