敷き詰めたドア/komasen333
ている
歳月に抗うように
どこまでもいってみよう
いつかのドアの向こうに敷き詰めた
盛大な幻想畑
今、整然と仮想の彩りを僕の瞼にだけ
焼きつけるように手を振っている
いつまでもいってみよう
どこかのドアの向こうに敷き詰めた
壮大な幻覚畑
今、雑然と仮象のゆらめきを僕の瞼にだけ
焼きつけるように手を振っている
新しき懐かしの朝が
モノクロめいていた高みの過去に
セピアめいていた儚なさの過去に
色取り豊かに降り注いでいく
夢、投げ捨てようと
腐心していた昨日までを
塗り替えるように 染め上げるように 未来まで続く
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