サマー・カニバル/ホロウ・シカエルボク
た何かに新しい色を塗りつけてくれる
それは記憶と呼ばれるべきかそれとも予感と呼ばれるべきか?
もっとも便宜的に貼りつけられたものが機能を決定するわけでもないが
日曜日のソファーの上には
死に絶えそうなものしか腰を下ろしてはいない
日曜日のソファーの上には
日曜日のソファーの上には
今日初めて鏡を覗いて気付いたことは
お気に入りのシューズの靴底が頬に刻まれていたこと
どうりで
気分がすぐれない朝だと思ったわけだ
寝ている間に誰かが
俺の頭蓋骨を砕こうとしたのさ
その時の音を抱いてあの世に行ったなら
どんな死霊が俺を迎えてくれるのだろう
俺はその時の音を想像してみようとし
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