サマー・カニバル/ホロウ・シカエルボク
砂に落ちた神様はわずかな振動に埋もれて
どんな賢者の祈りもそこには届かなかった
笑い飛ばされたいつかの七の月のあとで
グラフィカルなことばかりの希望と絶望のサークル
シニカルなセンテンスのバックヤードに
鬱血するほどに隠匿された臆病の種
痒みのような痛みを呼ぶ手のひらの浅い擦り傷が呼び起こす苛立ちは
窓ガラスの亀裂が連れてくる不安定によって忘れ去られた
落ちつけよ、聞きたくもない音は余計に反響するものさ
壁に穴でもくり抜いて関係のないものを詰め込んでおきな
害なすものならいくらかは相殺してくれるさ
マイナー・コードばかりにヒットするマリンバの音色が
もう存在しなかった何
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