なにもかも叩き壊された場所/ホロウ・シカエルボク
 
、貧しく…そして毎月のように決められた支払いの期日はやってくる、これを払わなければあれが停止します、そう、それは時々、まったく別のなにかのお終いをカウントしてるみたいにも思える、俺は時々、設えられたまま狙われることすらなかった射撃場の的になったような気分になる―日没とともに湿気は少しマシになったけれど、明日も晴れのち曇りだと天気予報は言っていた…太陽が出るのは午前のうちだけだよ、太陽が出るのは午前のうちの…俺は昼から曇りだした時の気分のことを思う、爽快とはお世辞にも言い難い気分を―じっとりとした風が吹いて…俺はやるべきこともなくただ汗を滲ませるのだ、廃墟の窓に干された洗濯もののようにね…そう、廃墟
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