スーパーエンドルフィン翠星石/一 二
 
星石を愛でる
というか愛でたい

だけど俺は
学校に行かなければならないし
バイトもしなけばならない

翠星石はきっと許されるならば
一日中、翠星石の父親を愛でる
というか愛でられたい

だけど翠星石は
自分の姉妹を殺さなくてはいけない

いつも俺の家で
お菓子を食ってゴロゴロしてた
あの翠星石が
双子の妹を殺してしまった時の顔を
俺は未だに忘れられない

あいつは殺したくて殺したんじゃない
だけど殺してしまった
そんな自責と喪失の念に押し潰された
あいつの顔は
言葉にも態度にも出ないくらい
美しかった

「もう終わりにしよう」

どっちが
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