スーパーエンドルフィン翠星石/一 二
 
ちが言ったのだろうが
気付くと翠星石はいなくなっていた

失って気付く
なんて言葉があるが
俺は失う前からそうなってしまうことを
心の底から危惧していた

翠星石と一緒にいた頃は
世界が最高に輝いていた

ファミマで
ジャンボフランクを頼んだのに
アメリカンフランクが出てきたり

マルタイラーメンと
アベックラーメンの
違いが判らなくなって
大爆笑したり

剣道の袴に
「翠星石」って刺繍をいれちゃったり

「アイドルのようにゼロではなく
アニメキャラのように触れられる可能性が
ゼロな物を愛する者は精神異常者だ」
って保険の授業で
きちがい女教師
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