かつて/キメラ
人為が古めかしいカセットテープに詰められた残骸のよう
積みあがる街、都市、機能した太陽を隠した工程に泥を跳ね
緑色の海も探せず、ただ無人に焼きついた午後を嘲笑している。
もういい。世界はきっかけを与えた。地平を約束したかのように、
強引に格納、目まぐるしい感化は優しさに裏付けられた
常温の血管にも齎す、13番目の琥珀を中空に散らし砕けた。
呪い秀麗の顔で沁みこみながら残忍な創世の平均率、
史実からの迫害者共の哀しい午後の陽だまりが俺に降りた。
ああ、知っているさ。水で膨れ上がる肥大、血肉きざみながら締め上げ、
赤い鳥類の亡き骸、抱きしめて泣いていたあの。
新緑の
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