すべては砂のようにそこら中にあって/ホロウ・シカエルボク
 



そうさ、おれは、いつくたばってもいいように、こんな感じでいつも書きつづっている、どうせ、きっと、まともな死に方は出来ないだろうからね。そんなことどうこう言ったところで仕方ないのさ、おれが選んで、生きてきた人生だからね、誰のせいにするつもりもないし、自分で断ち切るつもりだってないよ―みっともなくても生き抜きゃオンの字だろう。




窓の外では雨が降っている…いままでにもう何度、こんな書き出しをしただろう?だけどそうしたもんさ、身の回りにあるものはいつも決まっている、晴れてるときにはそう書かないだけのことさ、だって、こんな時間にはきっちりと窓を閉めてカーテンを閉ざしているから
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