詩亡遊戯/ホロウ・シカエルボク
しい感覚について話そうとしている!エンターキーを押して…そこからどんなことを始めればいいのかということについて、その模索について…産道の絞めつけの中で、名前のない状態で…もしも書きつけられた言葉がその時に死んでいるのであれば、そこをくぐり抜けてきたその瞬間に、おれはすでに死んでいるのではないだろうか?そうだ、それを人は誕生と呼ぶ、そのあとに続く穢れを、愚行を、もしくは善行とされている茶番などを―そう言った事柄を全部無視して―この息苦しさをくぐり抜けてこれただけで上出来だ、そうだろう?その時に誕生と呼ばれなければ、どこにどんな誉れがあるというのだ?だがおれは、そのことについてそれほど熱心に語るつもり
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