詩亡遊戯/ホロウ・シカエルボク
 
すべて野っ原に投げ出して、あとは腰を下ろしてどんなものが生えてくるのか見るだけさ、それは小さな世界に小忙しく手をかけるよりも、ずっと多くのことを見ることが出来るぜ…なにも生えてこなかったなら小便でもぶっかけてその臭いのことを書けばいいんだ―一度過去に放り込まれたものは、どんな苦労をしてみたって再び現在に引きずり出せたりはしない、捨てることの出来ないものは年をとることがない、なにもかもを投げ出して初めて、次のアイテムがそこにあることを見止めることが出来るのだ…おれは煩わしい身体を起こして、どうにかして次へ飛びこめないかと模索する、嗄れた午後、浅黒い影に支配されて…見せてあげようじゃないか、早く片付け
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