詩亡遊戯/ホロウ・シカエルボク
 
度まとまったものを書くといいのだ―こんなものになんの意味がある?意味を求め過ぎるのだ、文法でも研究しているがいい…いつだってなにかしら新しい血に飢えている癖に、決まった事柄から動けない連中がいる、おれはそんな連中の仲間になどなりたくない、したり顔と余分な知識、そしてお粗末な羅列―一生かけても判らないもののためにおれはこうしているのだ、部屋を飛び回るファンタズマのひとつを捕まえて、むしゃむしゃと頬張りながら変換するのだ、おれはそうして年をとってきた、貪り、吐き出しながら…旧態依然の苔生した美意識をいつまで後生大事に抱えているのかね?盆栽の揃え方に興味を持つものがどれだけいるのかね?おれは鉢植えをすべ
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