詩亡遊戯/ホロウ・シカエルボク
 
を提供してきた、おれは、そういった一連の段階をスタイルにしなかった、スタイルにしないことがいちばん大事なことだ、スタイルに沿うだけのものなら、はなから道を外れる必要などないのだから…スタイルを定着させるということは、定めたそこに安住するということだ、それは、与えられて生きることとさほど違いはない、多少誇らしいか、そうでないかの違いだろう、おれの言っていることは間違っているか?おれにももしかしたら、ほんのわずかの間そうした時期があったかもしれない…だけど、もう思い出せないくらい遠い昔のことだ…連続する音楽のようにすべては語られなくてはならない、戦略も演出も必要ない、そんなことがしたいのならある程度ま
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