詩亡遊戯/ホロウ・シカエルボク
 
を叩かなくとも様々なときに目にすることが出来るはずだ、話せないもののためにおれは話したい、言葉にならぬもののために…動かぬために浮腫んだ、だらしない顔を拭って、べっとりと手についた怠惰を洗い流し、始めるものは…必ずこれからのことで、これまでとは似ても似つかぬもの、おれはおれであることに執着しない、もうそんなことにはなんの意味もないのだ、おれはおれであることを忘れ、いまこの時周辺にあるもののことを、無意識の心中で変換される言葉でもって、なるべく語りつくそうとしているのだ、喧しい音楽を流して…へどを吐くようにぶちまけようとしているのだ、そうしたことが、おれに年をとらせてきた、おれに、新しいアイテムを提
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