連中/ホロウ・シカエルボク
まえている…ほら!薄闇の中で首根っこを掴むのは誰だい?そんな奴はいない、そんなことする奴はどこにも居ないよ、皆そう言う、皆そう言うんだ、だけど俺には見える、聞こえる、感じる…そうした気持ちを、邪気を、悪意を…絶望の行進の足跡はそんな誰かを躍らせるマーチさ、聞こえるだろう…今夜は風が強いぜ
くたばったら夜は明けない、くたばったら…長い夜の中に居るような気分だったとしても、少なくとも俺は太陽の光をまだ感じているのが好きだ、くたばったら夜は明けない…俺が言っているのは肉体的なことの話だぜ
飲み込めよ!お前の舌の上でゴロゴロ言っている叫びを!もう少し真っ当な世界で太陽を望んでいたいのならな!いくら
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